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ギャラリーラパン

神田神保町にある地図とふる本のお店です。編集仕事も承ります。http://www.islands2nd.com/

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夜になるまで by 忘れん坊A

夕方、雨戸やカーテンをすぐ閉めるのはもったいない。薄暮から次第に暗く
なっていく、その変化の不思議さを見ることができないのだから。

と、こんな立派なことを言ってるのは無論わたしではなく、寺田寅彦さんだ。
たしか、寺田寅彦「柿の種」に上のような記述があった(正確じゃないけど)。

寅彦さんにならい、家のガラス戸の中から、1時間ほど暮れゆく外の景色をなが
めることにした。ゆったりした時間が現代人には必要、と考えたわけではない。
かれの言う、変化する不思議をちょっと見てやろうじゃないかと思った次第。

こんなことを思うのは、気ぜわしく、かつ沈滞の日々から少し抜け出たからか。
先週の休みは、母の骨折・入院というアクシデントで、気持も何も落ち着かなかっ
たが、ようやく(手術も無事終わり)容態も安定して、ゆるやかな気分がもどって
きたようだ。

夕方5時、ガラス戸の前に座る。
空はまだ明るい。小鳥のさえずり。やや強い風(青嵐というのだとか)が木の
葉をゆらしている。

5時30分。小鳥はねぐらに帰り、風はやんだが、空の色はあまり変わらない。

6時。ちょっと暮れてきたと思うけど、う~ん、変わらないぞあんまり。
やや退屈になってきて、耳かきを耳に突っ込んだり、足の爪切ったり、頭掻いた
りしてて、ふと気がついた。そうか、もうすぐ夏至だもんな。
1年で昼時間がもっとも長い夏至、6時くらいじゃ薄暮にもならないはずだ。

それならちょっと休憩と、テレビをつけてワールドカップ情報を見てしまう(困っ
た現代人です)。……そして気がつくとすでに外は真っくらくら。あらら。
ナ~ニが変化する不思議だぞいと、自分を罵りながら、カーテンを閉めた。
せっかくの思いつき、また改めて試みるしかない。

なお寺田寅彦「柿の種」(岩波文庫)は当店販売リストには未記入ですが、神保町のお店には並んでいます(美本、400円)。販売リストにない本は、その他にもいろいろありますので、ぜひご来店を。

6月は合い言葉で割引します。
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  1. 2006/06/18(日) 01:52:38|
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